「知ってるよ!」知り合いに向けるような温かな眼差しを社会に広げよう
2024年1月20日(土)浜松アリーナ会議室にて「スポーツの未来づくりセミナー」(まぜこぜスポーツまるシェから繋がる広がる共創と共生の街づくり)の第9回講座が開催されました。1月7日に開催した「第2回まぜこぜスポーツまるシェ」の振り返り回です。
本講座では、障がいや特性にかかわらず、全てのひとがスポーツをする権利や選択肢を当たり前に手にし、スポーツの楽しさを享受することを共有し、スポーツを通じて相互理解を深めて共生していく未来を目指しています。
第9回講座テーマ
「第2回まぜこぜスポーツまるシェの振り返り」
参加者からのアンケートや、スタッフ(ボランティア含む)アンケートの結果をもとに話し合いを行いました。イベントには131組353名が来場され、アンケートに回答してくれた75件のうち23件が障がいのある参加者となりました。またスタッフは総勢115名となり、うち障がいのあるスタッフは11名にて、互いに協力しながらたくさんの参加者をお迎えし、スポーツで楽しさを共有し合いました。
(一般参加者のアンケートから)
- できる/できないで分かれていないところがよかった
- 障がいの有る人と無い人が同じアソビを一緒にやれたことがよかった
- 手話通訳に興味をもった
- 車椅子のまま参加できるようにスタッフが誘ってくれて有難かった
- なんでも挑戦させてもらい嬉しそうだった
(スタッフアンケートから)
- さまざまな障がいのかたと一緒に活動をして、障がいについて知るきっかけとなった
- 相手に寄り添い、相手の「やりたい」を受け取ることができるようになったと思う
- 障がいや特性への心理的ハードルが下がった
- 視覚障害のかたから「感触」という楽しみ方があることを気付かされた
10月と1月に開催したまぜこぜスポーツまるシェの企画段階において、受講者は障がいの有無にかかわらずディスカッションを行い、お互いの知見を持ち寄り、「だれもが居心地のよいスポーツ環境」を模索しながら共に創り上げてきました。これまで障がいにあまり触れたことのない受講者が、障がいについて学び、実践し、振り返る一連を踏むことで、頭のなかの理想と現実のギャップに気付くことができ、それにより2回目では、手段や知識を具現化する工夫や変化がみられたと思います。
またDE&Iへの理解がどれくらい進んだかというアンケートに対して、7月の第2回講座終了時は[十分に理解できた 5%][理解できた 50%]であったのに対し、10月のまるシェ終了後には[十分に理解できた 25%][理解できた 65%]に上昇していました。インクルーシブな思考は座学だけで理解するのは困難です。障がいを当事者意識をもって捉えるには、共に考え行動する経験が有効であることが示されたと思います。
この連携や繋がりを、さらに大きく広げていきたいと思います。まぜこぜスポーツまるシェに参加してくださった皆様、一緒に創り上げた仲間の皆様、同じ時間を共有できて本当にうれしかったです。ありがとうございました。