[リポート]ソーシャルフットボールキャラバン in 静岡/東海の運営に参加しました

ソーシャルフットボールを通して感じたこととは

2024年8月24日(土)25日(日)に開催されたソーシャルフットボールキャラバン in 静岡/東海の会場運営に、ASOBIのメンバーも携わらせていただきました。ソーシャルフットボールとは精神障がい者フットボールです。

1日目の講演会では精神障がいについてや、日本代表監督による競技力向上にあたって重要視している点やマインド、そして強化指定選手が自らの言葉で経験から得たものや自身の変化について語られました。

強化指定選手の話をお聞きし、みなさんが自分自身の困りごとや葛藤、過去・ここに至るまでの経緯を冷静に分析し受容される姿を初めて拝見しました。みなさんの想いに触れ、不安のなか最初の一歩を踏み出した勇気と、フットサル競技の最高峰を目指して努力する今を楽しめていること、そして同じ悩みや想いを抱える人を助けたいという言葉に、人間の芯の強さと成長力、ありのままを受け止める優しさを感じてリスペクトします。

2日目のフットボール教室やエキシビジョンマッチ&ごちゃまぜ交流戦ではコート設営などのサポートをさせていただきました。地域でフットサルやサッカーを頑張っている皆さんが一同に集い、しかも日本代表コーチ陣のレクチャーを受けられるという特別な機会を、心からの笑顔と笑い声で楽しんでいる様子を間近で見ることができました。

写真提供 NPO法人日本ソーシャルフットボール協会

「日常生活では、自分と同じ障がいや想いを共有することはほとんどないけれど、ソーシャルフットボールの場はみんながそうだからこそ分かり合えることがあって、行ってみようと勇気が出せたし、やってみたら楽しいし、やりがいになり、仲間と蹴った後の食事や対話も楽しく、自己肯定感もあがった。もし仲間が困っていたら助けてあげたいと思う」と話してくれた強化指定選手の言葉が印象に残ります。

普段わたしたちの多くは、目の前の相手に精神疾患や障がいがあることを知ったうえで交流する機会はほとんどありません。ソーシャルフットボールに触れたことで、見た目ではわからないからこその困難について私たちなりに身近な学校や会社などの状況に置き換えて考え、自分らしく生きられる環境について想いを馳せる機会となりました。

人とのコミュニケーションは重ねることが大事です。今後も何度もこういった機会に触れたいと思います。

自分の想いを共有できる場所がある。それは自分を偽ることなく伸びやかに生き、挑戦する勇気にも繋がっていく。そういう場が身近にあることは障がいの有る無しに関係なく全ての人に必要なことです。

豊かな多様社会とは何か。
それをみんなで考え創り広げていく。共創する大切さも改めて考えた2日間となりました。

JSFAの皆さま、静岡県ソーシャルフットボールの皆さま、経験の機会をありがとうございました。ASOBI運営メンバーの皆さん、ありがとうございました。

JSFAの佐々理事長と。静岡県ソーシャルフットボールのみなさん、ASOBI運営メンバー

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