
2025年4月6日(日)、鹿児島県・奄美大島で開催された「第2回ミライのサキ」プロジェクト。一般社団法人ASOBIは、主催者であるパラアスリート・小松沙季さんとの活動連携の一環として、イベントプログラムの作成および運営サポートを担当させていただきました。
小松選手は、パラカヌーの日本代表として活躍してきたアスリートです。トレーニングキャンプで訪れた奄美大島で、地元の皆さんの温かいサポートを受けたことをきっかけに、この地を”第二の故郷”と慕うほど大切に思っています。
この春からは陸上競技・やり投げへ転向、そこでも練習用の投てき台を地元の方が手作りしてくれるなど、島の皆さんが家族のように支えてくださっています。小松選手は、そんな皆さんへ「自分だからこそできる恩返しをしたい」という思いで、本イベントを開催しています。


イベントのゲストは、車椅子ラグビー日本代表の池透暢選手、バレーボール元日本代表の大林素子さん、元大相撲力士の豊ノ島さん。豪華ゲストと奄美大島の皆さんが奄美市の太陽が丘総合体育館に集います。「知ることは優しさの第一歩」というテーマのもと、協力することを”楽しむ”イベントを目指しました。


第一部は「わたしのあるある~ボーダーフリートーク~」と題し、小松選手と池選手が、車椅子ユーザーとしての日常を語ってくれました。また、体の大きな豊ノ島さんや、背の高い大林さんも、それぞれの”あるある”をユーモアを交えて紹介。聞いて初めて知る一人ひとりの身近なエピソードに、参加者の皆さんからは「なるほど」という頷きが見られました。
続いて行われたのは、車椅子ユーザーをサポートする方法を学ぶ体験コーナー。「こんなとき、どうする?」と問いかけながら、子ども達が実際に体験しながら学びました。
車椅子を利用している人の状況はさまざまで、一律ではありません。だからこそ、「お手伝いしましょうか?」とまず声を掛けてみること、方法がわからなければ「どうしたらいいですか?」と聞くこと、そして一人でサポートが難しいと感じたら、「いっしょに手伝って」と周囲に協力を呼び掛けることが大切です。小松選手と池選手が、そんな実践的なコミュニケーションのヒントを、わかりやすく伝えてくれました。



第二部は「ミライの大逆転運動会」!ゲストを含めた6チームにわかれ、3つの競技に挑戦しました。
まずは手話のハンドサインを解読して答えを導く「秘密のサインを読み解け!シュワ手話謎解きゲーム」。続いては、新感覚綱引き競技「どすこい!ボールもゴールにGO!」。そして最後は、車椅子で狭い道を通り抜けたり、途中で物を拾いながら進む「車椅子チャレンジリレー」。どの競技も、チームで協力して取り組んだり、仲間の動きを見ながら調子を合わせる様子が見られ、会場には応援と笑い声が溢れました。











たくさんの仲間との出会い
今回のイベントには、小松沙季さんを応援する多くの仲間が奄美大島に集まりました。東京・大阪・高知・福岡・静岡、そして奄美大島の地元の皆さん。学生や企業の皆さまなど、多様な立場の方々が参加されました。
「ミライのサキプロジェクト」に関わらせていただけたことで、新たな繋がりが生まれています。また皆さんと一緒に「まぜこぜって、あったかい」を分かち合える日を楽しみにしています。



